眼力(がんりき)社は伏見稲荷大社から千本鳥居を通って稲荷山を上がっていくとある小さな神社です。
その名の通り、目の病いに関するご利益があるほか、物事を見通す「眼力(がんりき・がんりょく)」に関するご利益があると言われています。
そのため、経営者や投資家なども多く参拝しています。
この記事では、眼力(がんりき)社のお守り・おみやげやご利益、おみくじについて書いています。
また、伏見稲荷大社から眼力社までの行き方もご紹介しています。
眼力社参拝の参考にしてくださいね。
眼力社とは?
眼力社は、伏見稲荷大社がある稲荷山の中腹にあります。
伏見稲荷大社の末社や摂社というわけではないようで、独立した神社です。
伏見稲荷大社の歴史と由来

伏見稲荷大社は、和銅4年(711年)に創建され、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮です。
元々は稲荷山を崇拝する稲荷信仰から始まったとされています。
当初は農業の神として信仰を集めましたが、現在では商売繁盛や家内安全など、多岐にわたるご利益で知られています。
眼力社の成り立ち
眼力社は稲荷山の中腹に位置する小社で、目に関するご利益を求める人々が信仰する祈願所として知られています。
その由来は古く、視力に悩む人々が多く参拝するようになったことから、この社が特に目の健康にご利益があると信じられるようになりました。
眼力社のお社(やしろ)

眼力社のお社は、それほど大きくはありません。
参道にお守りなどを扱う小さな売店があります。
そのすぐ前が眼力社です。
きつねの手水

拝殿のすぐ横に、手水があります。
これは参拝する前に手や口を清めるためのもので、きつねの口から水が出ています。
眼力社のお守りとおみやげ

眼力社のお守りは、特に目に関するご利益があるとされています。
視力回復や目の健康を守るだけでなく、先見の明を授かりたいと願う人々に人気です。
また、「おみやげ」として多くの品を扱っています。
(ここで紹介している価格は、2024年12月のものです)
干支玉
土をこねて作られた玉で、干支の文字が入っています。
1つ300円です。
身に付けたい人の干支の玉を選んで持ち歩くといいそうです。
願いを込めてから財布に入れたり、キーホールダーにしたりします。
(玉に小さな穴が開いているので、そこにヒモなどを通します)
願いが叶った後は、土に埋めると自然に還っていきます。
または願いを込めながら先に土に埋める方法もあります。
なお、手にして1年経過した場合も土に埋めて自然界に返しましょう。
眼力玉

干支玉と同様、土や木、竹炭など自然素材を練り込んで作られた玉で、1つ300円です。
こねる際に使う水は眼力社の手水を使っています。
赤い玉と黒い玉があります。
赤い玉は健康祈願や病気平癒などのご利益があり、黒い方の玉は願望祈願や金運招福、商売繁盛などのご利益があります。
どちらも1つの玉に願い事は1つだけにします。
買った後に眼力社の拝殿で祈願をしましょう。
眼力ノート

赤い表紙の「眼力ノート」は、B5サイズです。
普通の大学ノート(学校などで使用するノート)と同じサイズですね。
赤い表紙に「夢を叶える眼力ノート」と書いてあります。
大谷祥平選手をはじめ、多くのスポーツ選手や経営者が願望実現のために夢や目標をノートに書いていたことは有名な話です。
この眼力ノートも、その通り夢を書いて願いを叶えていきます。
裏表紙には自分の氏名や生年月日、住所などを記入するようになっています。

これは眼力さんに○○(自分の氏名)のノートであることを伝えるためです。
消えないように鉛筆ではなく、油性マジックで書くことをおすすめします。
中には「幸福」や「笑門」「健康」「克己心」などの文字が薄く入っています。

冒頭には書き方の説明があるので、悩むことはありません。
特に「○○になりたい」という願望形ではなく「○○になる」と断言した形で書くといいそうですよ。
金だわら

金色のたわらが3つ、見ているだけでもご利益がありそうですね。
赤いお座布団にちょこんと乗っています。
大きさによって4種類あります。
豆書

「眼力」や「謙虚と感謝」「幸福」「健康」などのひと言が書かれたカードで、1枚200円です。
名刺入れやスマホケース、財布など開けてすぐ目にするところに入れておくといいですよ。
書かれている言葉が潜在意識に入っていき、願いが叶っていきます。
眼力社の参拝方法
眼力社では、まずお守りなどグッズを購入し、社殿で祈願を行います。
その際にローソクも一緒に購入し、お供えしましょう。
ローソクはサイズによって1本200円からです。
お店の人が買った品を三方に乗せてくれるので、それを社殿に供えてローソクを灯し、祈願をします。
三方はお店の人に戻しましょう。
眼力社のおみくじ
眼力社のおみくじは無料です。
ただ、多くの神社であるように、自分が引いた番号の紙を社務所でいただくという方法ではありません。
拝殿横にあるおみくじ場所で、おみくじの棒を出して番号を見て、そのそばにある掲示板のような中から自分が引いた番号を探して読んで帰ります。

自分が引いた番号のおみくじの内容を、読んで帰ります。

眼力社にある売店「眼力亭」には店員さんが一人しかおられません。
おみくじの対応まではできないのでしょう。
セルフで自分で番号の棒を出して、内容を読んで帰りましょうね。
眼力社への行き方
眼力社に参拝するには、伏見稲荷の千本鳥居を通り抜けて稲荷山を登る形になります。
境内の案内板を参考にしながら進むと、迷わずに眼力社へ到達できますよ。
まずは千本鳥居をずっと進んで、三つ辻まで行きましょう。

矢印にある四ツ辻まで上がっていきます。
四つ辻まで来ると、茶店のにしむら亭があります。

にしむら亭は座るところがたくさんあり、眺望もいいので、ひと休みにおすすめです。
この日は暑かったので、ラムネのソフトクリームをいただきました。

眼力社はここから坂道を下って行くと3分ほどで到着します。
伏見稲荷の本殿からは歩いて40分ほどですが、石段で上り坂が多いので歩きやすい服装と履き物でお越しくださいね。
伏見稲荷と眼力社へのアクセス方法
公共交通機関でのアクセス
京都駅からJR奈良線に乗り、稲荷駅で下車します。
駅から徒歩約5分で伏見稲荷大社に到着し、境内を経由して眼力社へ向かいます。
また、京阪電車の伏見稲荷駅で下車しても行けます。

車でのアクセスと駐車場情報
車でのアクセスも便利です。
京都市内からは、国道24号線を南下し、伏見稲荷大社の専用駐車場を利用します。
ただし、週末や祝日は駐車場が混雑するため、早めの到着をおすすめします。
周辺のスポット
伏見稲荷大社の周辺には、稲荷商店街や稲荷山ハイキングコースなど、見どころがたくさんあります。
眼力社への参拝と合わせて楽しむと良いでしょう。
眼力社訪問時の注意点
眼力社を訪れる際は、早朝や平日の午前中がおすすめです。
週末や祝日は混雑することが多いので、静かに参拝したい場合は時間帯を工夫しましょう。
私は6月の土曜日の午前中に参拝しました。
朝9時ごろに伏見稲荷大社に到着。
まだ人は少なかったので千本鳥居も歩きやすかったです。
でも、帰りはすごい人で、本殿も人であふれていました。
やはり早い時間に参拝されることをおすすめします。
眼力社まとめ
この記事では、伏見稲荷にある眼力社についてご紹介しました。
伏見稲荷大社は知っていても、眼力社のことは知らないという方がいるかもしれません。
でも、昔から人々の信仰を集め、多くの参拝者がお参りに来るところです。
伏見稲荷大社に行ったら、眼力社まで足を伸ばしてみるといいでしょう。
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