安土城の現在は石垣や石段だけの城跡ですが、天主があった山頂からは琵琶湖が見えます。
それだけでも大きな城だったことが想像され、当時の様子をしのぶことはできます。
でも、せっかく安土まで行くのだったら、ぜひ一緒に見ておきたい観光名所があるのでご紹介します。
安土城周辺のおすすめの観光スポット
安土城の周辺には、安土城や信長関連の観光スポットがあります。
安土城郭資料館
JR琵琶湖線の安土(あづち)駅からすぐのところにある安土城郭資料館には安土城の模型があり、内部(城の断面図)が見られます。
安土城跡を見学する前に、ぜひこちらの資料館を見ることをおすすめします
安土城郭資料館の展示内容
館内ではビデオで安土城についての説明などが見られます。
安土城の模型と断面図
また、メイン展示である安土城の模型を見学します。
これは安土城を再現したものですが、係の人がスイッチを押すと2つに分かれて断面の様子が見られるんですよ。
こちらが安土城の模型です。

スイッチを押すと2つに分かれます。

断面図は城の中まで細かく再現されていて、驚きますよ。

ここで信長や家臣の明智光秀、豊臣秀吉などがいたと思うと、ワクワクしますね。
安土城や信長に関する資料
らせん階段を2階に上がると安土城や信長に関する絵画の展示があります。

安土城下の楽市楽座の図や天正少年使節団の絵などがあり、当時の様子を知ることができます。
(絵は当時のものではなく、日本画の先生が描かれたものです)
1階には安土城作りの模型や安土山と観音寺(かんのんじ)山の比較などのジオラマが展示されています。
城作りの様子
安土城築城の様子もジオラマで展示されています。

「蛇石」と呼ばれるこの巨石運びはコロ棒の上を修羅というそりのようなものに乗せて引き、3日3晩かかったそうです。
武将の甲冑
武将の甲冑も展示されています。
こちらは織田信長の甲冑です。

こちらは豊臣秀吉のものです。

こちらは滋賀県の武将・蒲生氏郷の甲冑です。

また、安土城下の楽市楽座の様子や信長が相撲を取らせている様子なども描かれていて、いろいろと見ごたえがあり楽しめますよ。
安土城郭資料館の概要
- 住所:近江八幡市安土町小中700
- TEL:0748-46-5616
- 入場料:大人200円(入館とコーヒーセット券 480円)
- 学生150円
- 子供100円
- 開館時間:午前9時~午後5時まで(入館受付は午後4時30分まで)
- 休館日:祝日をのぞく月曜日、祝日の翌日、年末年始
- JR琵琶湖線 「安土」 下車 徒歩 1分
安土城天主信長の館

安土城は地下1階、地上6階建ての大きな城で、それまでの城の常識をくつがえすような豪華絢爛な天主を持っていました。
(通常は天守と書きますが、安土城の場合は天主と書きます)

本能寺の変の後、焼失してしまいましたが、建立当時の安土城の様子は宣教師であるルイス・フロイスが記録を残しています。
それらの資料をもとに、1992年にスペイン・セビリア万博に出展するために天主部分(5階・6階)を再現しました。
安土城天主信長の館はその天主を展示したものです。
安土城天主
金箔を貼った豪華な天主の壁や赤い柱などが再現されていて、「本当にすごい城だったんだな」ということがわかります。
(その場での写真撮影も可能ですが、SNSへの投稿はお控えください)

VRによる安土城シアター
VR(バーチャルリアリティ)による安土城の様子を映し出すシアターがあります。
1回の上映は約15分ですが、上映時間が決まっているので入館したらまず上映時間を確認し、それに合わせて他の展示物を見るのがおすすめです。
家康饗応膳の献立
天正10年に信長が徳川家康を安土城に招いた際に出された献立が展示されています。
これは家康が武田氏を倒した武功をねぎらう目的で開催されました。
天正10年5月15日・16日の2日にわたるもので、この2日間でなんと120品目もの品が出されたとのこと。
この時の献立を考えたのが明智光秀でした。
趣向を凝らした献立ですが信長の意に添わなかったのか激怒され、来客の前で激しく叱責されてしまいました。
そういった不満が本能寺の変を招いたのではないかと考えられています。
安土城天主信長の館の概要
- 住所:滋賀県近江八幡市安土町桑実寺800番地
- TEL:0748-46-6512
- 入場料:一般610円
- 学生:350円
- 小中学生:170円
(障がい者手帳を持参の方は無料になります) - 開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4:30まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日が休館)と年末年始(12/28~1/4)
安土考古博物館
2025年3月に第1常設展示がリニューアルされました。
特に大画面で見る安土城の様子は圧巻です。
上映は15分ですが、事前予約優先になっています。
来館希望日の1ヶ月前からインターネットで予約ができるので、予約を済ませておきましょう。
他にも安土城跡から出土した瓦や当時の織田信長関連の資料なども多数展示されていますよ。
なお、従来の考古資料の展示は2025年4月13日で終了し、その後は機会を見て少しずつ展示されていきます。
安土考古博物館の概要
- 住所:滋賀県近江八幡市安土町桑実寺800番地
- TEL:0748-46-2424
- 入場料:一般600円
- 学生:360円
- 小中学生:無料
(障がい者手帳を持参の方と県内在住の65歳以上の方は無料になります) - 開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4:30まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日が休館)と年末年始(12/28~1/4)
- アクセス:JR琵琶湖線「安土駅」より徒歩25分
- レンタサイクル10分
- タクシー6分
近江八幡市のおすすめ観光スポット
安土城址も近江八幡市ですが、市街の方にも観光スポットがあるのでご紹介します。
八幡堀

城下と琵琶湖をつなぐ川を使って船輸送をしようと考えて作られたのが八幡堀です。
当時の城下町は大変賑わったと言います。
とても風情のある川で、時代劇のロケにもたびたび利用されていますよ。
八幡山
豊臣秀次が城を築いた山で、標高は271.9m。
現在は石垣だけが残っています。
ロープウェイで山頂まで上がります。
ロープウェイ運賃
- 大人(12歳以上):片道540円・往復950円
- 子供(6歳以上12歳未満):片道270円・往復480円
- 幼児(1歳~6歳未満):1人まで無料、2人目から子供料金
営業時間
- 年中無休 9時~17時(上り最終は16:30)
- 毎時15分間隔で運行
ラ・コリーナ近江八幡

滋賀県の菓子会社たねや・クラブハリエの旗艦店として2015年に近江八幡市にオープンしました。
滋賀県の観光地ランキングでも上位に入るほど人気があります。

自然あふれる広大な敷地の中を散策したり、焼きたてのバウムクーヘンやカステラ、パンを食べたり・・・
さまざまな体験もできます。
ラ・コリーナの概要
- 住所:滋賀県近江八幡市北之庄町615-1
- 入場:無料
- 営業時間:9:00~18:00
(フードコート 10:00~17:00) - TEL:0748-33-6666
- アクセス
- JR琵琶湖線 近江八幡駅 下車
近江八幡駅北口の6番乗り場から近江鉄道バスで「長命寺行き / 長命寺経由休暇村行き」に乗り、北之庄 ラ コリーナ前で下車
車の場合は名神高速道路蒲生スマートICで下車 約30分 - 無料駐車場あり
まとめ
この記事では、織田信長が築いた安土城周辺のおすすめ観光スポットや、近江八幡市内の観光スポットをご紹介しました。
安土城は焼失してしまいましたが、さまざまな資料を元に模型やジオラマが作られています。
再現された物を見るのは楽しいですよ。
また、安土城周辺に来たついでに近江八幡市内の観光も楽しんでみてくださいね。