本ページはプロモーションが含まれています

お出かけ

甲賀流忍術屋敷(滋賀県甲賀市)の見どころをご紹介!からくりや仕掛けも要チェック

甲賀忍者(滋賀県甲賀市)と伊賀忍者(三重県伊賀市)は、戦国時代から江戸時代にかけて活躍した忍者たちです。

忍者は「しのび」とか「隠密」などと呼ばれてその活動などは秘密にされていたことが多いのですが、滋賀県甲賀市の忍術屋敷には当時の忍者の住まいが現在も残されています。

この記事では、甲賀市にある忍術屋敷の見どころやからくり、甲賀忍者の歴史などについてご紹介します。

甲賀忍者は本当にいた?忍者の歴史

まずは甲賀忍者の歴史から見てみましょう。

最初は地侍だった!?

甲賀忍者は、普段は農業や薬草を作って行商で各地に売り歩くという暮らしをしていました。

また、他からの侵略などに備えて家のまわりを土塁や塀で囲い、小さな砦のようにしていたそうです。

地侍として自分たちの村を守り、攻め込まれそうになると、集団で戦ったのでしょう。

甲賀五十三家

戦国時代、近江の佐々木六角軍と足利義尚将軍が戦った「鈎(まがり)の陣」長享元年(1487年)に参加して、六角氏側を勝利に導いた地侍53人を「甲賀五十三家」とよび、その中でも特に活躍した家を「甲賀二十一家」と言って六角氏からも重きを置かれました。

そのうちの一人、望月家が現在にのこる忍術屋敷です。

忍者として活躍した背景

薬草の知識があること、各地を商売で歩くことで情報を入手しやすいことなどから、戦国大名に雇われて忍者としての活動をするようになったと言われています。

甲賀忍者と伊賀忍者の関係

映画やドラマなどでは、甲賀忍者と伊賀忍者はライバル関係のように描かれることが多いようです。

しかし、実際はそんなに敵対していたわけではありません。

甲賀地方と伊賀地方は隣合わせであり、何かあれば協力して助け合っていたと言われています。

また、活動内容が似ていること、地域が近いことなどから、実際はほぼ同じ仲間だったのでは・・・という説もあります。

忍術屋敷の歴史と背景

戦国時代になると甲賀忍者はますます活躍の場が広がり、徳川家康にも仕えたといわれています。

忍者屋敷は彼らが情報収集や防御のために活用した拠点であり、現代までその姿を残しています。

現存する忍者屋敷

滋賀県甲賀市には、実際に使われていた忍者屋敷があります。

これは江戸時代の元禄年間(1688~1704年)に建てられました。

元禄時代と言えば江戸時代の中でも平和で落ち着いた時代ですが、いつまた戦乱の世になるかわからない・・・という不安から、さまざまなからくりなどを施したと考えられています。

甲賀流忍術屋敷の見どころ①からくりと仕掛け

甲賀流忍術屋敷には多くのからくりや仕掛けが施されています。

そのうちのいくつかをご紹介します。

隠し梯子(はしご)

押し入れを開けると隠してある梯子が出て、2階や3階に上がることができます。

侵入者に見つかるまでに上の階に上がって、梯子を持ち上げフタをすると見つかることなく隠れられます。

なるこ

2階や3階に備え付けられていて、ヒモを引っ張ると音がします。


2階や3階で打ち合わせなどをしている時に敵が来たら、なるこを鳴らして仲間に知らせることができます。

また、2階の天井は低く敵が武器を振り回すことができないようになっています。

隠し窓

2階にある窓で、外の様子がよく見えます。

しかも、外からはここに窓があることがわからないため、内側から敵が来たことをいち早く知ることができます。

見張り窓

中2階にある窓で、窓の横棒を1本外すことができ、そのすきまから外に飛び降りたり、侵入者を捕まえたりすることができました。

縄梯子

3階から1階まで階段を使わずに降りることができます。

どんでん返し

普段は普通のふすまや壁に見えますが、少し押すと回転して向こう側に隠れることができます。

敵の目をくらまして身を隠したり、敵の侵入を防いだりしました。

落とし穴

深さが約3mの落とし穴があります。

敵をここに追い込んで、フタをして逃げました。

また、落とし穴は下まで落ちると、外につながる通路になっています。

そのため、自分たちでわざと落ちて、屋外に逃れるという目的でも使っていました。

他にもさまざまな仕掛けがあります。

甲賀流忍術屋敷の見どころ②忍者の道具

甲賀流忍術屋敷には、忍者が実際に使っていた道具がたくさん展示されています。

まきびしや薬を作る道具、各地を歩く時の衣装などがあります。

衣装のひとつ「くさりかたびら」は、表地は麻ですが、内側は敵の武器から身を守るようになっています。

水蜘蛛(みずぐも)

浮き輪のような円形の中心に足を乗せることで、水の上を歩くことができたと言われています。

甲賀流忍術屋敷の見どころ③体験

甲賀流忍術屋敷では手裏剣投げや忍者衣装を着る体験などができます。

希望する方は会場のスタッフに聞いてみてくださいね。

甲賀流忍術屋敷の入館料とアクセス

甲賀流忍術屋敷の入館料とアクセスについてご紹介します。

入館料

入館料(税込)は次の通りです。

大人(中学生以上)650円
子供(3歳以上)450円

2025年4月1日からは以下に変わります。

大人(中学生以上)750円
子供(3歳以上)550円

開館時間

平日 10:00~17:00(受付終了 16:30)
土日祝日9:30~17:00(受付終了 16:30)

休館日

  • 毎週水曜日と第4木曜日
  • 年末年始(12月27日~1月3日)
  • 他、休館する場合があります。

    詳しくはホームページでご確認ください。

甲賀流忍術屋敷

住所とアクセス

〒520-3311
滋賀県甲賀市甲南町竜法師2331

公共交通機関で行く場合

JR草津線の甲南駅下車 徒歩20分ですが、結構距離があるので、車で行かれることをおすすめします。
または駅からタクシーで約5分

車で行く場合

新名神高速道路の甲南ICから3分

(無料駐車場あります)

まとめ

この記事では、甲賀流忍術屋敷の見どころについてご紹介しました。

特にからくりや仕掛けは、実際にこの家で忍者が使っていました。

また、忍者の衣装や道具なども当時の忍者が使っていた物をそのまま保存しています。

忍者体験もできるので、大人から子供まで楽しめますよ。

詳しい説明や資料もあるので、ぜひゆっくり見学してみてくださいね。

-お出かけ